こんにちは。すずともです。
今日は、福井県の坂井市丸岡町にある丸岡城に行ってきました!
日本最古の現存する天守閣とかなんとか言われてきましたが本当だったりそうでもなかったり...
地元の人は国宝にするべく頑張ってる方々もいるようです。
なぜ丸岡城に行ったかって?
花見!!!
ほんとは昨日が満開だったらしいんだけど...
ちょっと花が散っちゃって桜!って感じじゃないんだけど、ぼんぼりが光っててきれいですねー。
んで、丸岡城でプロジェクションマッピングもあり、ちょうど見ることができたのでどんなもんかなと見てみました。
僕がこういうのを見るときには、なかなか「あ~きれいだな」って目で見ることができません。
これってどうやって作ってるのかな。とか、どういう工夫してるんだろ。っていうのをついつい技術屋としては見てしまいます。
悪い癖ですね笑
そこで、プロジェクションマッピングを見た感想と想いをつづっていきます。
あくまでもここに書いてることは僕個人の意見なので異論は認めます。
あと結構悪口的なこと書くかもしれませんが、僕はこんなことはできないので制作者の皆様方を尊敬しております(なんじゃそりゃ)
プロジェクションマッピングって何でしょう。Wikipediaによると
プロジェクションマッピング (Projection Mapping) とは、CGをプロジェクタ等の映写機器を用い、立体物に映像を投影する技術である。
なので、これだけ読むと丸岡城のは紛れもなくプロジェクションマッピングであった。
しかし、Wikipediaの概要には
従来の映画のように平面スクリーンに映すものとの違いとして、"立体物”に映像を張り合わせる(マッピングする)ことがプロジェクションマッピングの特徴である。そのため、映像は立体を意識して作られている。ゆえに映画のような平面映像をただ建物に当てているものは厳密にはプロジェクションマッピングではない。
これを踏まえると、丸岡城のプロジェクションマッピングは、一部だけ、ほんの30秒ぐらいプロジェクションマッピングしてました。
お城の3Dモデルが回転しながら徐々に下から上がってきて最終的に実物と重なるってやつ。
あとは、お城の屋根に提灯が釣り下がっているように見えるやつとか。
まぁ、予想はできてました。大体田舎のプロジェクションマッピングってこんなもんなので笑
気になるのが制作者の意図。
これを制作して、「これはいい出来だぞ!」と思っているのか、「いやーまだまだだなぁ」と思っているのか、「田舎だしこのくらいでいいだろ」と思っているのか。
もしこれで「いい出来!」と思っているならちょっと残念な気がする。まだ未完成と思う気持ちが大事なのかなと思う。
イベントを行うのに、特に自治体や小さいアミューズメント施設なんかは、「プロジェクションマッピング」とかいう流行のことをやりたがるんだけど、そんなに予算はかけられないだろうから結果中途半端な感じになっている気がする。
プロジェクションマッピングは実物との位置合わせの難しさはもちろん、動かない無機物をどうやって映像で動かすかを考えるのがすごい難しくて、構想も制作も非常に手間がかかります。特に投影面が平らじゃないので文字や画像がゆがんだりするのにも気を付けないといけなかったりする。
プロジェクションマッピングの終盤、お城に桜が降るアニメーションとともに、福井県坂井市のテーマソング「幸せの花」が流れました。曲は僕も好きなんだけど、問題は桜が降るアニメーション。
あんまりきれいに見えなかった。というのも、目の前に本物の桜があるからね。
目の前に桜があるのに、映像で桜を流すというのはナンセンスじゃないかと感じた。
ただ、自分がもし製作者だった時にこれを想像できるのか。いや。できないね。
制作の下準備に実際にお城にマッピングするとは思うんだけど、もちろん桜が咲く前なので、桜をモチーフにするプロジェクションマッピングの映像に桜がないのは変な気がする。
重要なのは、今きれいに見えるかじゃなくて、実際にその日になって、その季節になって、その時間帯になってきれいに見えるかを想像することだなぁと思った。
自分もこれからこんなことがあったら注意してみようと思う。
皆さん、桜を見たら「きれい」と思いますか?
まぁたいていの人はきれいと思うと思います。
でも、これって本心でしょうか?みんながきれいと言っているから、きれいだと思っていませんか?
プロジェクションマッピングも同じような現象が起きているのではないかなと思います。
「プロジェクションマッピング」という言葉につられて、「きれい」と思ってしまうのだと。
僕以外にもたくさんの人が今日のプロジェクションマッピングを見ていました。
みんなスマホで動画をとって。あとで家族とか知人に見せるんでしょうね。「きれいだったよ」と。
そして、マッピングが終わった後は、「きれいだったねー」「すごかったねー」ってみんな言ってます。
この「みんな」っていうのは、大体大人たち。小さい子供もいたんですけど、途中で飽きちゃって「まだー?」と買ってました。終わったときには「やっとおわったよ!」って笑
子供には”こう思わなきゃいけない”ってのがあまりないので、感動しない物には本当に感動しないんじゃないかなと思っています。
もちろん、子供さんがその事象(ここではプロジェクションマッピング)に興味がないだけかもしれませんが、それで片付けてはいけないと思います。
プロジェクションマッピングといいながら、なにか本質からそれており、子供の興味に及ばなかった可能性はないでしょうか?
どんな子供もはっと目が釘付けになるようなプロジェクションマッピング、それが「本物」のプロジェクションマッピングかなと思います。
まぁいろいろと批判的な態度で書いてきました。最初にも言った通り異論は認めます。
だけど、ちゃんとした理由も聞きたいです。
僕は、誰かに「なんでこんなことしてるの?」と言われたときにきちんと理由が言えるように常にいろいろ考えています。そして常に自分に「なんでこんなことしてるの?」と問いかけてます。
これを行うことで自分の行動に自信をもって責任を負うことができます。「なんでこんなことしたの!!」という言葉にまぁ一種の”言い訳”ができるわけですからね。
なので、もし異論があるならその言い訳を聞きたいです。
ここまで長文になりましたが、丸岡城に花見に行った感想でした。
↓ちょっと露出を大きめにとると、夜でも花がきれいに映る(気がします。カメラの専門家ではないです...。ちょっと露出強すぎたな。てか丸岡城上部の青色のマッピングいらない...)